緑ヶ丘テニスガーデンの嶋田です。
全仏オープンが終わりました。
男子は トップシードのベテランが、
女子は ノーシードのティーンエイジャーが優勝しました。
男女のコントラストが興味深い一戦でした。
全体としては、男女とも 若手の躍進が印象的な大会でした。
若手躍進の象徴的な選手のひとりが「H・ガストン」。
弱冠20才、239位のフランス人選手。
2回戦では西岡に、3回戦ではワウリンカに勝ちました。
4回戦は、先の全米優勝者 ティームとの対戦でした。
ガストンは この試合でもドロップショットを有効に使い、
ティームを揺さぶります。
フルセットの激戦になりました。
最終的にはティームが勝ちました。
ティームは試合後のインタビューでこう言っていました。
「彼のドロップショットは他の惑星から来たようなものに感じた。
僕は今日、400回くらいネットに向かってスプリントさせられた。
この調子が続けば、彼はビッグな選手になるだろう」
ざっくり、1ゲームあたり 8回ずつ、50ゲーム連続で、
ドロップショットを食らい続けた計算になります…(^_^)。
将来、ランキング1位となるのは難しいかもしれませんが、
興味深い選手が現れたのは間違いなさそうです。
また、ナダルの強さも際立った大会でした。
グランドスラムの優勝回数が「20」となり、
フェデラーと並びました。
偉業です。
スゴいと思うと同時に・・・、
何となく「終わりのはじまり」のようにも感じました。
2017年の全豪オープンで、
フェデラーはナダルにフルセットで勝利し優勝しました。
その試合後のインタビューでこう言っていました。
「もし引き分けがあるなら、
僕は今日喜んでラファと勝利を分け合いたい」
フェデラーもナダルも、富も名声も手にしています。
マズローの欲求5段階で言うならば、
今 テニスをしている理由は「自己実現欲求」でしょう。
自己実現のため、テニスは続けるでしょう。
でも 年齢を考えると、
フェデラー39才、ナダル34才。
神様が、長年のライバル関係の有終の美として、
グランドスラムタイトルを「二人で 20個ずつ」
という結末を準備したのではないかなと感じました。
2017年のフェデラーのインタビューが、
これを暗示していたのではないかと思います。
信じるか信じないかは、あなた次第です(^_^)。
次は野中コーチです。—–