スタッフブログ。

12月・1月期のレッスンテーマ

                  ≪フットワーク≫

                   

 昨年、和歌山国体に東京都代表で出場して3位になった、加藤慧が10月行われた全日本選手権に初デビユーしました。残念ながら1回戦で負けてしまいましたが、予選を2回勝ち抜き、本戦に上がれたことは立派でした。

 敗因は自分からエースを獲ろうとして攻めが1本調子になったことでした。スピードのあるボールは誰よりも多く打っているのですが、大切な場面でポイントにつながりません。 

 試合を制するには回転の掛かったパワーのある繋ぎのボールが必要となります。

 速いボールを使いすぎると相手から時間を奪われてしましますね。緩急を使った攻めができると更に上位を狙えると思いますので、これからも期待したいと思います。

 このように、試合で負ける時の多くの原因は、攻めか守りかの一本調子になってしまうことが多いようです。

 このようなことを踏まえ、今期はフットワークを使い効果的にポイントをとる練習を行います。

 具体的に説明しますと、相手にワイドに振られた場合は、あわてずにトップスピンやスライス回転を掛けて時間を稼ぎ戻る時間をつくります。また、ボールが中央に集まってきた場合は、コートの中に入って、相手から時間を奪うことを考えてプレイするといいでしょう。

 相手が打ったボールに素早く反応するフットワークと打つ習慣を身に付けることが大切です。

 

① ボールを打つ為の準備 

 相手が打つと同時に動きだし打点を調整します。

 課題 (スプリットステップからダッシュ タイミングが大切です)

 

②  ボールを打つフットワーク     

 バランスを崩さないように状況により球種や遠近のフットワークを使い分けます。

 課題 (体のひねり戻しを理解する) 

 

③ リカバリーのフットワーク       

 打ったボールを追いながら適切なポジションに移動します。

 課題 (ブレーキステップ。戻る位置の確認)

 

④ フォーメーション           

 相手の返球可能な範囲の中心を守りプレッシャーをかけるための動きをとる。

 課題 (相手の位置から次のボールを予測してポジションを変える) 

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10月~11月期のレッスンテーマ

≪ボールコントロール≫

 錦織選手がリオデジャネイロで行われたオリンピックリで見事に

銅メダルを獲得しました。

 この勝利は、日本のテニス界にとって大きな勝利となりました。

 私達に勇気を与え、またジュニアには頑張れれば世界でも通用出来ることを証明してくれました。 本当にありがとうと言いたいですね。

 ナダルとの銅メダルがかかった試合では、ファーストアップ、セカンドも5-2とリードして楽勝と思われた試合でしたが、そこから逆転されタイブレークでセットを奪われました。

 ファイナルセットはナダルに流れがいきそうでしたが、運良くトイレットブレークで時間を作り気持ちを切り替えて勝ってくれました。さらに進化した錦織選手をみたような試合でした。

 今回の錦織選手のように、リードして挽回されるケースは本当に良く試合で見られます。 皆さんもマッチポイントを取ってから、負けている選手を沢山見てきていると思います。

  この状況を分析しますと、終盤になると勝っている選手は、勝ちを意識して身体に力が入りボールが飛ばなくなります。逆に負けている選手は、勝負を諦めかけた時に肩の力が抜けて素晴らしいボールを打てるようになることが多く見られます。ボールの質的に逆転するわけですね。

  このことを踏まえて、リードしている時は、マッチポイントを取るまでは冷静に自分を見つめプレイしましょう。挽回されてもこの状況は普通あり得ることだと考えて、錦織選手の今回のナダルとの試合のように、次のことを考え全力投球し結果を出せるようにしましょう。

 今期は、緊張した場面でボールコントロールしてポイントを重ねる練習を行います。

 

緊張した場面でボールコントロールする方法

 ○ 呼吸法で筋肉をリラックスすることを習慣化する。

 ○普段使っている体の動きをフォームに取り入れる。

 ○緊張した場面を想定して試合と同じように 集中して練習する。

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8月~9月期 レッスンテーマ

          ≪苦手のショットを克服する≫

 前期は状況判断がテーマでした。自分はミスをしないで相手に如何にミスをさせるかが試合を優位に進めるカギとなります。
 これからも自分の置かれている状況を判断して(相手がミスを犯しやすい)ベストショット(何をどのように打つか)を自分の意志通りにコントロールできるようにしましょう。
 さて、6月末からは世界の4大大会の一つウインブルドンが行われています。錦織選手は3回戦を勝ち生涯2回目となるベスト16の成績をの残しました。苦手とする芝のコートでも着実に勝てるようになっています。素晴らしいですね。
 4回戦は残念ながら前大会で痛めたケガが悪化して、1-6 1-4になったところでコーチに促されるように棄権することとなりました。今後、しばらく怪我との戦いが続くと思いますが早々の回復を待ちたいです。
 さて、今期は、苦手ショットの克服をテーマにしました。
 錦織選手は、苦手とするサーブを少しずつ改善してトップ10を維持しています。
 最近は、道具や技術の進化により上手に打てるのは当たり前になっています。今回は不得意なショットを得意に変えて相手から効率良くポイントを取れるフォームを目指します。
 下記のチェックポイントで各ショットの動作分析を行い、相手から時間を奪えるショットを基本に安定したショットを打てるようにしましょう。
 手首の使い過ぎ(掌屈、背屈)と体のバランスを崩してのプレーにより起きやすくなります。怪我には十分に気を付けてプレイして下さいね。
  今期は苦手ショットをコーチに相談して改善しましょう。     

チェックポイント
動作
1.ラケットワーク・フットワーク・ボディワークの三位一体となっているか

2.打点の位置の安定

3.ボールを打つタイミングと球種の選択(トップスピン、スライス、サイトスピン)
   (ボール軸を意識して回転を掛ける)
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6月~7月期のレッスンテーマ

         状況判断(相手にミスをさせよう)

 今年の錦織選手は格下の選手に負けなくなりましたね。ランキングもトップ10を確保素晴らしい活躍です。スペインで行われましたバルセロナオープンでは決勝でナダルにまけたものの大接戦を演じ賞賛を得ていました。これから始まる全豪が増々楽しみになってきました。応援しましょう。
 さて、6月7月期は、(状況判断)がテーマです。
 テニスの研究をしている筑波大学の山田教授の話によると、テニスはミスによるポイントの決まる確率が高いスポーツだと唱えています。テニスは他のスポーツと比べるとボールとラケットの重さの比重がボール60gに対してラケット約300gで約5倍、卓球はボール2.7gに対してラット約180gと60~70倍の差があり、しかもテニスボールは固くインパクトでの力が強いためボールコントロールしにくいというのが理由だそうです。
 確かに、世界№1位のジョコビッチのプレイをみると相手より1本でも多くラリーをして相手のミスを誘うプレイで長い間王座に君臨しています。
このようなことを考えると、自分はミスをしないで相手に如何にミスをさせるかが試合を優位に進めるカギとなりますね。
 今期は自分の置かれている状況を判断して(相手がミスを犯しやすい)ベストショット(何をどのように打つか)を選択して、自分の意志通りにコントロールできるようにしましょう。
 エース狙いから相手からミスを誘うことを目標に練習すると更にテニスは楽しくなりますよ。
頑張りましょう。

練習内容
 
・打点を前にした打ち方をマスターして、回転・コース・深さ・スピードを調整して正確に打てる
ようにします。

・ベースライン対ベースライン ・ベースライン対ネットプレー ・サーブとリターンからの展開から、ポイントの取り方の反復練習を行います。

 *相手の状況に応じてショットの選択を行い優位にラリー展開できるようにしましょう。

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4月5月期のレッスンテーマ

  ショットの基本動作

 「デ杯ワールドグループ」1回戦がイギリスで(3月4日~6日)開催されました。
 日本は残念ながらイギリスに1勝3敗で辛杯しましが、第4戦で錦織圭選手はAマリー相手に5時間に及ぶ最高の試合を見せてくれました。
 結果は57 67(6) 63 64 36とファイナル負けとなりましたが最後まであきらめない気力あふれる内容で、日本人に希望と勇気とを与える一戦となりました。
 今年はゾーンに入った錦織選手を沢山観れそうですね。楽しみです。

 今回の錦織選手の試合を見ていて感じたことは、動きの速さでした。相手のボールに対する予測と動き出すタイミングがとても速くなっています。

 今期はショットの基本動作がテーマですが、まず錦織選手のプレーを見習い相手のボールに如何に速く反応するかということを頭に入れてプレーしましょう。

基本動作の練習ポイント
1.準備を早くする →相手のボールに素早く反応する。
   相手のフォアードスイングに合わせ動きをスタート。良いリズムを作ります。
  
2.ラケットワーク →攻めを速くします。
   攻めの条件は打点を体の前にとることです。腕全体の動きを知り反復練習します。

3.ボディワーク  →ショットの精度を上げます。
   ショットの精度を上げるには、体に軸を感じてスイングすることが大切です。

4.フットワーク  →ボールを打つタイミングがよくなります。
   体の切り返しの動作を使うと、効率良くボールを打てるようになり攻めが速くなります。

5.打点を安定させる →打点にゾーンの意識を持つとショットが安定します。
   テニスは打点で決まります。力が入るおヘソの仮想延長線上でボールを打ちましょう。

 試合で結果を残せるように「課題」を持って練習しましょう。
                                     中村吉人
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2月~3月 レッスンテーマ

          『つなげるショット・攻撃的ショット』
 
 前期はフットワークがテーマでした。テニスはフットワークを改善することで、ショットの安定と攻守のバランスを良くすることができます。
 年々選手の技術力があがり簡単にポイントを取れなくなってきています。
 ボールを打つ時のポジションを把握して自分優位になるようにショト選択を行い必ず次のショットに対するリカバリーがきるようにこれからも訓練しましょう。

 さて、2月3月期は「つなげるボールと攻撃するボール」がテーマです。
テニスは、プレーの状況が絶えず変化します。相手のボールを受ける時に①大変難しい ②難しい ③普通 ④やさしい ⑤大変やさしい の局面が出てきますね。
 この局面により、つなぐべきか・攻撃するべきかを選択しなければなりません。
相手のショットにより、体のバランスを崩した大変難しい場面から攻撃すると、一か八かのショットになってしましポイントを取れる確率が低くなります。また大変やさしいボールをつなげると相手に挽回のチャンスを与えることになります。
今回は、シュチュエーションによりショットの打ち方使い方の練習を行いましょう。

大変むずかしい → つなぐ(防御)
      (相手の攻撃には時間を稼ぐショットを打つ。)

難しい     → 攻撃 反撃する 
      (相手の攻撃してくるボールにたいしては、タイミング良く反撃します。)

普通      → つなぐ 「ラリーする」
      (相手の適度なスピードボールにはラリーを続ける気持ちをもって対応する。)

やさしい    → 攻撃 「挑戦」する
      (相手にプレッシャーを与えるように追い込んだ状況に勇気をもって攻撃する。)
大変やさしい   →攻撃する
      (相手が打ち返せないボールを打つ。)
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12月1月のレッスンテーマ

          12月1月期のレッスンテーマは≪フットワーク≫です。
 前期は各ショットの「ボールコントロールを良くする」がテーマでした。
 ボールをただ打つだけでなくスライスやトップスピンを使ってコントロールする習慣をつけると、試合でのショットの選択や攻撃と守りのバランスがよくなり戦略をたててプレイすることができます。
 また、回転をかけることに集中すると緊張緩和にも役立ちますので、今後もボールに回転を掛けることにこだわり練習しましょう。

 さて、今期はさらに各ショットの精度を上げるために「フットワーク」をテーマにしました。
 フットワークは、打点の調整やコートリカバリーの他にラケットワークを助ける要素があります。
 一昔前まではボールを打つ前に止まって構えて打つテニスが主流でしたが、現代テニスは錦織圭選手のエアーケイに代表されるように、足を動かしながらボールを打つ事が多くなっています。
 みなさんも、自然な動きの中でバランス良くボールを打てるようにしましょう。
今期は(反応を早くするフットワーク)・(リカバリーをよくするフットワーク)・、(ボールを打つためのフットワーク)を反復練習して錦織圭のテニスに少しでも近づけるようにします。
 テニスを強くするにはフットワークは欠かせません。みなさん、頑張ってくださいね。

練習内容
○ 反応を早くするフットワーク
リズムステップから相手の打つ動作に合わせ重心移動を速くする。
○ リカバリーを速くするフットワーク
ボールを打つ前に止まろうとしない。ブレーキステップを会得して次への反応を早くする。
○ ボールを打つ為のフットワーク
 ラケットを身体の切り返し(歩く動作)で振れるようにする。コツを会得する。
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加藤慧選手

加藤慧(緑ヶ丘テニスガーデン所属)のジュニアの試合が


 和歌山国体をもって全て終了しました。

特にジュニア最後の今年は、東京都のジュニア予選と

インターハイ予選で優勝し、東京都を背負って出場した

“インターハイ”“和歌山国体”だったので、

本人的には相当にプレッシャーがかかっていたと思います。

その背景の中で、両大会ともに自分のシード以上の、


  3
位という成績を上げたのは立派でした。

良く戦ったと自己満足できる年となったと思います。



しかし、コーチとしては「ジュニア最後の年に

全日本のタイトルを1つとらせたかった!!」と、

とても悔しい思いでいっぱいです。



 全日本デビューが1年早ければ何とかなっていたかな・・・

 今でも反省しています。

これからは、ジュニアで果たせなかった頂点の夢を

一般の部で叶えてもらいたいと思います。



緑ヶ丘テニスガーデンのジュニア選手も、

やればできるということを加藤慧が実証してくれましたので、

今後も全国を目指し頑張りましょうね。



中村吉人











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10月~11月期レッスンテーマ

        各ショットの「ボールコントロール力を上げる」

 前期は、苦手ショットを克服するというテーマでレッスンしました。
 苦手としているショットは、ミスをするのではという(不安感)が常に頭にあるので、ついつい安全に返球しようとします。相手は、弱気な個所にボールを集めてくるので、5球に1球ぐらいは勇気をもって打つようにしましょう。そしてできるだけ足を動かしフォアハンドに回り込みショットすることが大切です。

 さて、今期は「ボールコントロールを良くする」をテーマにレッスンします。   
 試合は必ずサーブリターンから始まりますが、セカンドサーブのコントロールのいい選手ほど勝つ確率が高くなることを、皆さんはご存じですか。
 理由は、セカンドサーブに自信をもてるとファーストサーブで勝負できるからです。
 このセカンドサーブを良くするコツは、ボールに回転を掛けることです。
 回転がかかることでボールは落ちやすくなり軌道を高くしても入るようになります。
 ネットの高い位置を通すことで落差ができるのでバウンドしてから変化が大きくなり相手はミスを犯しやすくなりますね。
 また、回転の掛かっているボールは、相手がボールを打つ際に慎重になるために攻撃を防ぐためにも役にたちます。
 今期は全てのショットに回転を掛けてボールコントロールするということを意識して練習しましょう。

効果的な練習法

1.ラケットワークを知る
 テイクバックからスライス、トップスピンを相手に分からないように打てるようにしましょう。

2.体の軸を保つ
 体が前に突っ込まないことで打点を体の前にとることができ、回転を掛けやすくなります。

3.フットワーク
  フットワークとラケットワークは、密接な関係にあります。足を動かしながら体のバランスを崩さないように打つことがラケットワークの安定につながります。
  
 この3点に注意してボールに回転を掛けるコツをマスターして下さいね。
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8月~9月期 レッスンテーマ

             ≪苦手のショットを克服する≫

 前期はスチェーションがテーマでした。テニスは、相手や自分のプレイポジションによりベストなショットの選択を行い優位な展開にすることが大切です。
 その為に打てる球種を増やすことが必要になります。今後もラリーを支配できるように練習しましょう。
 
 さて、6月末からは世界の4大大会の一つウインブルドンが行われています。錦織選手の活躍によりNHKでもテニスが放映されるようになりました。世界のテニスにふれる機会が増え、レベルアップを肌で感じています。

 残念ながら錦織選手はケガのため2回戦棄権負けとなりましたが、1回戦では昨年フルセットを戦った強敵シモーネ・ボレッリ(イタリア)を相手に6-3 6-7(4) 6-2 3-6 6-3で見事勝利しました。ファイナルセット3-0でリードして残りのゲームをサーブキープすれば勝てる状況となりましたが、痛めた左足のふくらはぎが悪化、動きが極端に悪くなりました。

 錦織選手はゲームを諦めることなく先手必勝の一発勝負の戦法に変え、レシーブゲームは半分捨ててサーブゲームに集中していたようです。5-3リードのマッチゲームでも40-0リードから40-30まで追いつかれましたが、ファストサーブ、フォルトの後のセカンドサーブをセンターに力強く打ちエースをとりました。このサーブに対する相手のチャレンジがあったもののラインに乗っておりゲームセット。

 錦織選手はサービスゲームを落とすと挽回されるという場面で、本来苦手としているサーブを武器にして勝利を勝ち取ったことが大きな自信となりそうですね。錦織選手は唯一欠点はサーブでしたが、このサーブを克服しつつある錦織選手の今後が増々楽しみになってきました。

 早々の回復を待ちたいです。
 今期は、苦手ショットの克服です。コーチと相談していただき対策をとりましょう。

チェックポイント
動作
1.ラケットワーク・フットワーク・ボディワークの三位一体となっているか

2.打点の位置の安定

3.ボールを打つタイミングと球種の選択(トップスピン、スライス、サイトスピン)
   (ボール軸を意識して回転を掛ける)
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