≪ボールを打つタイミング≫
前期は、ショット別のフットワークをテーマにレッスンしました。上級クラスでは、ジャックナイフや錦織選手がよく使うエアーKにも挑戦していただきましたが、上手に打てるようになりましたでしょうか。このような試合で使うことのないフットワークでも、体の切り返しが入っている練習をしますとフォームの改善ができます。すべてのショットが相乗効果によりよくなりますので、今後も練習してくださいね。
さて、2月~3月期のレッスンは、[ボールを打つタイミング]をテーマに行います。
テニスの上達は、「インパクトを安定させる」ことが最も大切だといわれています。
「インパクトを安定させる」こととは、自分のイメージした通りのボールを何本でも打てるように、打点の位置を一定にして打つ瞬間に狂いがないようにすることです。
相手は試合になるとインパクトを安定させないように色々な手段で、ミスを誘うようなプレーをしてきます。たとえば、トップスピンやスライスなどの(回転)や、緩急を使った展開(時間)で打つタイミングを奪おうとします。このように相手はポイントを取るためにミスをおかす条件を探し様々なプレーを試みてくるわけです。
今期は、相手の多種多様な戦法に対応できるように、基本を強化してショット別にタイミング良くボールを打てるようにしましょう。
全豪オープンでベスト8に進出して活躍を見せた錦織選手は、体幹を強化してバランスの崩れない体にして試合に臨んだそうです。彼の打球動作を見ると、頭の上にリンゴを乗せてプレーしてもリンゴは落ちなにのではとないかと思うぐらいに頭は動きませんね。
バランスの良いフォームは、打点の位置が腰からの距離間で調整されるためラケット面を打点にコントロールすることが可能となります。
身体のバランスに心掛けることがインパクトを安定させ自分のイメージ通りのボールを打つことにつながります。
インパクトを安定させタイミングよく打つためには、次の3つの点に心掛けプレーすることが大切です。
1. テイクバックを早くして、打点に素早く移動すること。
2. ラケットを正確にインパクトゾーンに振ること。
3. ボールを見てリズムよく打つこと。
今期は、錦織選手のようにタイミング良くボールを打てるようにしましょう。
中村吉人